さて、ブログを開設してからしばし放置してしまいました。
そして、本日の話題も、開催からすでに一週間が過ぎ、
すっかり遅くなりましたが…。
去る7月8日(土)、琵琶を担いで向かったのは、
京都・山科の笠原寺さん。
こちらの「第1回たなばたまつり」で演奏させて頂くのです。
設営中の境内。
屋台のテントが張られ、お祭りが始まるわくわく感が高まります。
当日は多彩な出演者が奉納演奏や演技を披露しました。
まず、午前中は、インド古典舞踊(南・北)とベリーダンスの皆様。
インド古典舞踊の中でも、北インドと南インドでは、
成り立ちや様式、衣装など、かなりの違いがあるそうですが、
さらに西と東でも異なる様式があるんだそうです。
そうだよな、インドってすごく広いもんなあ…と静かに納得。
その中でも、南インド古典舞踊の方が最初に踊られたのが、
女神・サラスヴァティーの舞。
日本では、七福神の弁財天として知られる神様です。
弁天様といえば…そう、琵琶を持っていらっしゃる。
これは個人的に縁起がいいぞと喜ぶ荻山でありました。
(↑こちらのお写真は、松澤有子さんより頂きました)
午後になり、出番。本堂で「道成寺」を演奏しました。
この日、本堂では、画家の松澤有子さんの個展が開かれました。
私、以前から松澤さんのファンで、展覧会にお邪魔したり、
お話させて頂いたりしているのですが、
実は今回の演奏、松澤さんにお誘い頂いて、実現したものなのです。
松澤さんの作品には、美しく、儚げに見える中にも、
どこか芯の強さ、情の深さをうかがわせる女性たちが登場します。
そんな女性たちと共演するのに合った曲を、と選曲したのが
「道成寺」でした。
安珍・清姫の伝説の後日談として有名なこの曲ですが、
恋する女性の激しい情念の中にも、どこか哀れさを感じさせます。
琵琶の演奏が初めてというお客様も多かったので、
琵琶の歴史や、物語のあらすじを説明しながらの演奏となりました。
後に法要を控えた、ご住職をはじめ笠原寺さんの皆様も、
耳を傾けて下さいました。
たなばたまつりということで、境内には笹が飾られ、
私も短冊にお願い事をしたためました。
そういえば、初詣でも同じことをお願いしたなあ…。
夕方、全ての奉納演奏が終わってすぐ、待っていたかのように、
雷鳴とともに大粒の雨が!
そして、抜群のチームワークが成せる、半端ないスピードの撤収!
むかーし昔、実家の菩提寺での法事で繰り広げられていた、
檀家一同のテキパキ作業を懐かしく思い出しました。
お寺の皆様にも親切にして頂き、
お客様からは、嬉しい感想をたくさん頂きました。
当日お世話になりました皆様、ありがとうございました。