さて、とっても遅ればせながらの演奏報告となってしまいました。申し訳ございません…。
去る1月21日、日曜の晩に行われました「夜のひなたで琵琶語り」です。
会場は、谷町六丁目の「雑貨と喫茶とギャラリーと ひなた」さん。
自宅から歩いて5分程の場所とあって、またしても袴姿で会場へと向かう私。
しかしながら、戦前からの建物も多く残る、からほり界隈の街並に助けられ、特に悪目立ちすることもなく会場に到着しました。(ホッ)
普段は入口右手に喫茶コーナー、お店の中央には雑貨が並ぶ大テーブルがしつらえられている店内ですが、この日は雑貨たちには少し場所を空けてもらって、代わりに客席が設けられました。
客席の奥には、このイベントのチラシやグッズを担当して下さった、消しゴムはんこ作家・トケさんの雑貨が並んでいます。
開演前に舞台周辺をウロウロしていると、開演を待つお客様からのご質問が相次ぎ、即席Q&Aコーナーと相成りました。
ご自身も楽器を演奏なさる方は楽器の構造や奏法について、歴史に興味がおありの方は琵琶歌の成り立ちについてと、質問も多岐に渡ります。
他の楽器との相違点や琵琶歌の舞台となった歴史上の出来事の詳細など、詳しい方から教えて頂くこともしばしばです。
この日演奏したのは4曲。
「屋島の誉」「おとぎ琵琶 文福茶釜」「ひみつのおまつり」「橋弁慶」でした。
「屋島の誉」と「橋弁慶」は古典曲。あらすじを口頭でご説明してからの演奏でした。
「おとぎ琵琶 文福茶釜」は、和尚さん、小坊主さんたち、そして茶釜が巻き起こすドタバタ劇を楽しく演じさせて頂きました。
「ひみつのおまつり」は、トケさんが手掛けて下さったチラシのイラストに着想を得て、この日限り演奏させて頂いた曲です。
何とも楽しそうな猫さん、カエルさん、そしてうちの琵琶(が化けた姿と思われる)が遊んでいる姿を想像しながら演奏しました。
トケさんの作品に数多く登場するこの猫さん、トケさんと共に暮らした猫さんがモデルなのだそうです。
今もこうして、どこかを旅しているのでしょうか。
当日、お越し頂いたお客様には、トケさん特製のキーホルダーをお土産としてお渡ししました。
チラシの猫さん、カエルさん、琵琶さんの3種類のうち1個。どれが当たるかはお楽しみ。
私もちゃっかり頂いて、早速撥ケースに装着しました。こちらは琵琶さん。
会場の「ひなた」店主のまきさん、そしてトケさんには、企画段階から当日にかけて、様々なご提案やご配慮を頂き、当日も楽しく演奏することができました。
まきさん、トケさん、そして当日お越し下さった皆様、ありがとうございました。
こうして、少しずつ琵琶に親しみを持って下さる方を増やしていければと思っています。