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3/10「女性演奏家によるコンサート 薩摩琵琶のしらべ」ありがとうございました!

毎回「遅くなりました…」的な言い訳から始まる演奏報告で申し訳ありません…。
去る3月10日、大阪・天満橋のドーンセンターで行われた「女性演奏家によるコンサート 薩摩琵琶のしらべ」。3月8日「世界女性デー」の関連イベントとして開催されました。

↑上階の吹き抜けから見た図。

1階ロビーでの演奏、おかげさまで多くのお客様にお集まり頂きました。

 

演奏曲は「屋島の誉」と「巴の前」。

このうち、「巴の前」は(上)と(下)の両方を演奏しました。

「国際女性デー」のイベントなので、女性が活躍する曲を、という思いからの選曲でした。

巴の前(巴御前)は、源平の合戦の時代、木曽義仲の家臣として戦場で長刀を振るい、数々の武勲を立てた、いわゆる女武者として知られています。

この日の演奏は、「主君を守る武将」としての巴に焦点を当て、秩父荘司重忠(畠山重忠)との一騎打ちを中心に構成しました。

 

また、演奏の前には、薩摩琵琶の歴史から、明治~戦前・戦後にかけて、薩摩琵琶の世界に登場した女性演奏家について、少しお話させて頂きました。

この日、司会を務めて下さったのは、大学時代、一緒にお芝居をしていた先輩。(大学の演劇部に所属していたのです)

私は、演劇からは大学卒業と共に離れてしまいましたが、巡り巡って、お客様の前で演奏する立場になり、また彼女と共演できる日が来るとは…。人生、何が起こるか分かりません。

今も舞台でご活躍なさっている彼女の、曲紹介の静かなナレーションを、調弦しながら嬉しく聞いておりました。

 

演奏終了後の質問コーナーでは、琵琶の歴史から楽器の構造、楽譜、曲目に関してなど、あらゆる角度からのご質問を頂き、いつもはのんびり運転の脳をフル回転させてお答えいたしました。

 

今回の演奏に際し、維新後の薩摩琵琶界や曲目の詳細など、色々と調べものをした上で臨んだのですが、いや、本当に知らないことが多いなあ…と。

演奏技術の向上と共に、知識の習得も進めていかなければと改めて思ったのでした。

 

当日ご来場下さった皆様、会場設営などサポートして下さった皆様、ありがとうございました。

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